ケース5:こんな遺言あり?もらえるのは長男だけ!?

□状況
夫の父はよくある昔気質の人で、相続についても昔の家督相続時代
を思わせるような考え方を持っています。長男である夫の兄は跡継
ぎということもあり、夫とは比べものにならないぐらい、子どもの
頃から厳しくしつけられていたそうです。しかし父が亡くなったあ
とに遺言書を開けてみて驚きました。
「財産のすべては長男に渡す」とありました。次男である夫にはま
ったくありません。たしかに子供を代表として事業を継いでいるの
は義兄ですが、私の夫もあらゆる機会に少なからず応援しています。
これって少しひどすぎるのではないでしょうか?

●トラブル予防策
遺言書に「全財産を長男に渡す」と書いてあっても、他の法定相
続人が最低限確保できる割合(遺留分といいます)が民法で定め
られています。従って次男のほうから遺留分の請求(遺留分の減
殺請求といいます)をすれば、長男はその遺留分を必ず支払わな
ければなりません。相続を円満に済ますためには、父親としては
遺留分相当の財産は次男に渡すとか、次男に遺留分を請求された
ときに長男が払えるように生命保険などを用意しておくとか、
父親も遺留分を頭においた遺言を残すべきでした。

●遺留分について詳しく教えてください!
遺言に書いてある分け方に不満があり、遺留分を侵害されたら、
その相手に対して遺留分を請求できます。遺留分があるのは、
配偶者や相続第1順位の子、第2順位の父母などで、第3順位の
被相続人の兄弟姉妹にはありません。

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